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07.04.05 No.799 11:30am
トーン
近所にですね、大体毎日買いに行く
手作りパン屋さんがありましてですね。
そのお店は取り立てて美味しいわけでもなく、
まぁ普通のランクであります。
またトビッキリべっぴんさんの従業員さんが
おられるってわけでもないわけで。
じゃぁ何故大体毎日買いに行くのか。
それは接客姿勢、これにつきるのであります。
このお店、
ありがとうございますの言葉が気持ちよろしい。
自動扉がビーッと開きまして、まずは第一声。
「いらっしゃいませ」
まぁ当たり前なんですがね、
自然なトーンなんですよ。
いらっしゃいませの後ろに
!マークがつかないところが心地いい。
よくあるじゃないですか、パン屋なのに
「へい!いらっしゃい!」なんて居酒屋のノリ。
これには当方辛いわけですよ。
パンを買うのは大概朝であります。
朝っぱらから「へい!らっしゃい!」は
勘弁してもらいたいものであります。
で、この店「いらっしゃいませ」が
気持ちの良い声質で音量なのであります。
2.3個パンを取りましてレジへ向かいますと
まずは「ありがとうございます」の一言。
これも押しつけがましくなく、
かといって蚊の鳴くような
お礼の意志を伝える気の無いような
か細い声ではありません。
ちょうどいいのであります。
代金を払い、商品を受け取る際も
「ありがとうございます」
して、出口の自動扉が開く瞬間、
従業員皆さんからの「ありがとうございます」
なんだなんだ!
随分しつこいなぁ、それほど卑屈かぁ。
そう思われるでしょうナァ、文章で書くと
確かにしつこいと感じられるでしょうが、
さにあらず。
これは実際聞かないと分からないでしょうが、
心地よいんですよ実に。
今日もですね、
お金払って悠々自動扉へ向かうとですね。
この悠々っていうところが期待感のあらわれでして。
もしサッサッと出口に向かっちゃったら
「ありがとう」の言葉を聞きもれちゃうかも
知れないってですね。
あと一歩、自動扉まで一歩の距離まで迫った瞬間。
「ありがとうございました」
私は振り向くことなく軽く頭を下げて
外へと足を踏み出すのであります。
キターッ
こうして私の一日が心地よく始まるのであります。
いやぁ、気持ちいいトーンの「ありがとう」って
頭じゃ分かっていても難しいもんであります。
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